人物画像を使用する際に注意すべき構図4選
この記事は2024/12/02に作成されました。
デザインをつくるうえでよく人物画像を使用しますが、人物画像にはNGな構図があることはご存知でしょうか。
この記事では、人物画像において絶対に避けるべき構図を紹介します。
それでは、さっそく見ていきましょう。
NG構図の種類
串刺し構図
「串刺し構図」とは、画像の中で人物の背景にある要素が人物に重なり、串刺しにされているように見える状態を指します。
例えば、背景の木や柱が人物の頭や体に重なると、不自然な印象を与えます。
そのため、右の画像のようにレタッチをして電柱をなくしてあげることで、不自然な印象がなくなります。
※ただし、コンテンツによってはレタッチしてはいけないものがあります。
その場合は、背景の木や柱が人物の頭や体に重なっていない画像を探しましょう。

首切り構図
「首切り構図」とは、画像の構図において人物の頭部、特に首から上が切れている状態を指します。
下の左の画像では、海の水平線と首が重なり不自然で違和感を与えます。
そのため、右の画像のように水平線と首が重ならないような画像を使用すると不自然な印象がなくなります。

関節切り構図
「関節切り構図」とは、画像の構図において人物や動物の関節部分(肘、膝、手首、足首など)が切れている状態を指します。
これも非常に不自然で視覚的に不快な構図です。
下の左の画像では、手首が切れてしまって違和感を与えます。
そのため、右の画像のように手首を切らない画像を使用すると不自然な印象がなくなります。

目刺し構図
「目刺し構図」とは、人物の目に何かが刺さりそうに見える構図
例えば、枝や吹き出しが目の位置にきていて、刺さりそうになっていることを指します。
下の左の画像では、吹き出しが目の位置にきていて、危なっかしく見えます。
そのため、右の画像のように吹き出しの位置を目から離すことで、自然な印象を与えることができます。

NG構図を避ける理由
不自然で不快な印象を与える
首から上が切れていたり、関節部分で画像が切れていると、全体のバランスが崩れ、不自然で不快な印象を与えます。
具体的には以下のような理由があります。
- 視覚的な不自然
意図しない場所に物や線が人物と重なって見えることが原因で見た人に違和感を与えます。 - 心理的な不快感
NG構図は、見た人に不安などの心理的な不快感を抱かせることがあります。
適切な画像の選び方
- 背景に注意(串刺しを避ける)
人物が背景の要素(木、柱、線など)と重ならない画像を使用します。 - 全身または上半身のショット
関節部分で切れている画像を使用するのではなく、人物が画面内に収まる画像を使用します。 - 自然な構図
自然なアングルと構図の画像を選び、違和感を感じないようにします。 - 画像編集での配慮
編集ソフトを使って背景を調整し、串刺し効果を軽減することも可能です。
まとめ
デザインに使用する画像の選び方は、印象に大きく影響します。
「串刺し構図」「首切り構図」「関節切り構図」「目刺し構図」のような不適切な構図を避け、自然で見やすい画像を選ぶことで、デザインのクオリティを高めることができます。
デザイナー/N.F